ITSUKI COLUMN
いつきウイメンズクリニックのコラムです。
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COLUMN 1
「生理がつらい…」とお悩みの方へ

「毎月のことだから仕方ない」「みんな我慢してるはず」。そう思って、月経(生理)のつらさをひとりで抱えていませんか?
月経は確かに自然なことですが、その症状の重さには個人差があります。痛みがひどくて学校に行けなかったり、仕事に集中できなかったり、日常生活に支障をきたすようであれば、それは我慢するべきものではありません。
診察を通して私が感じるのは、「もっと早く相談に来てくれたら、こんなにつらい思いをしなくてよかったのに」というケースが本当に多いということ。特に若い方は、「婦人科は敷居が高い」「何を話せばいいか分からない」と感じているかもしれません。でも大丈夫。話しにくいことも、恥ずかしいことも、すべて受け止める準備があります。
月経痛の裏には、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れていることもあります。正確な診断を受け、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。ライフスタイルの見直し、漢方薬、最近では低用量ピルなどの西洋薬で症状を和らげる方も増えています。
また、10代や20代の方にとっては、「初めて婦人科を受診する」というハードルもあるでしょう。当院ではスタッフ一同安心して話せる雰囲気づくりを心がけていますので、まずは「少し相談してみたい」という気持ちで来てもらえたら嬉しいです。
つらい生理は、当たり前ではありません。あなたの毎日が少しでも楽になるよう、寄り添いながらサポートしていきます。
COLUMN 2
女性の体について正しい知識を

「もっと早く知っていれば、あんなに悩まなかったのに」——診察室でそう話す女性は少なくありません。
女性の体は、年齢やライフステージによって大きく変化します。思春期、妊娠・出産、更年期——それぞれの時期に特有の変化や悩みがあり、そのすべてに意味があります。でも、それらの変化について学校や家庭でじゅうぶんに教わる機会は、実はあまり多くありません。
特に生理や性、避妊に関する話題は、「恥ずかしい」「触れてはいけないこと」というイメージが根強く残っています。けれど、本来はもっとオープンに、正しく知るべきことなのです。知らないままでいることで、不安や誤解、さらには不必要なトラブルを招くこともあります。
私はこれまで高校などでカラダについての講演を行ってきましたが、そこでよく耳にするのは「知らないから怖い」という子どもたちの声です。でも逆に、正しく知れば安心でき、自分や大切な人の心と体を守る力になるはずです。
婦人科は、病気になってから行くところ、ではありません。自分の体を知るため、将来のために、早いうちから気軽に相談できる場所であるべきです。知識を持つことで、「なぜ今こんな気持ちになるのか」「この痛みは普通なのか」など、体からのサインを読み取る力がついてきます。
「健康に年齢制限はありません」。年齢に関係なく、自分の体について知ることはとても大切です。気になることがあれば、どんな小さなことでも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。
COLUMN 3
低用量ピルという選択肢も

「ピルって、避妊の薬でしょ?」――いまだによくいただく質問です。確かにピルには避妊効果がありますが、それだけではありません。
月経痛の緩和、月経前症候群(PMS)の軽減、ニキビの改善、子宮内膜症や卵巣の病気のリスク低減など、低用量ピルには女性にとってさまざまなメリットがあります。欧米では、生理をコントロールする方法として、10代から服用するのは一般的です。
日本ではまだ「なんとなく不安」「副作用が心配」といったイメージが根強く残っていますが、実際には、医師の指導のもとで使用すれば安全性の高い薬です。特に、月経痛やPMSで日常生活に支障が出ている方にとっては、生活の質を大きく改善する有効な手段となります。
低用量ピルをきっかけに日々を快適に過ごせるようになったケースも少なくありません。
もちろん、すべての方に適しているわけではありません。体質や持病によっては使えない場合もありますし、初めての方には不安もあると思います。だからこそ、きちんと相談しながら、自分に合った方法を見つけることが大切です。
「ピル=特別なもの」ではありません。生理の悩みを抱えるすべての方にとって、ごく身近な選択肢のひとつとして知っておいてほしいのです。自分の体を大切にするための方法のひとつとして、ぜひ検討してみてください。
COLUMN 4
当院は思春期女性が
安心して通える「JKクリニック」です

生理や体調のこと、ちょっと気になるけど相談しにくい…そんなときは、JKクリニックに登録された当院へ。女性の体をやさしくサポートする婦人科です。はじめての受診も安心できるよう、スタッフが丁寧に対応します。
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COLUMN 5
思春期の女性の助けとなる
知識と情報ポスター
高校生の女性に向けた「あなたのSOS きっと助けてくれる知識と情報」というポスターを作成しました。「#つながるbook」や「DV相談ナビ(内閣府)#8008」、自治体が運営する「妊娠に関するSOS」、「子供のSOS相談窓口」のほか、さまざまな情報や相談窓口を掲載しています。
